"> LiLE BY LiLE 片想い。 忍者ブログ
ゆっくりしていきんちゃい

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少し乾いた冬の街。

まだ夕方の5時だっていうのにあたりは薄暗くなってる。



僕の目の前には

女の子が男の子のコートのポケットの中に手を入れて、

その恋人達は楽しそうに話しながら歩いていた。



冬の刺さるような冷たい風は程よい孤独感と一緒に

この時ばかりは僕をやけに卑屈にさせた。



そして、ぽっかりと心に穴が空いたような虚しさが、

急に僕を恋人達と並んで歩く事を止めさせた。



自動販売機でミルクティーを買い、

寒いから飲まずにポケットに閉まって握ってる。

温かいから美味しいはずの大好きなミルクティーを

冷めてから飲むのは嫌だけど、

今日はこれでよかった。



ポケットに手を入れ、

体を縮めて歩きながら、

君の『ごめんなさい』ってメールを見てた。



君が悪くないのに謝られて

余計に心が寂しくなった。



何となく分かってた。



他に好きな人がいるんだろうって。

でも君が優しくしてくれるから、



抑えきれなくなってた。



想いを伝えなければ、

くだらない事で笑える大切な日常を

壊さなくて済むことも分かってた。



でも、ダメだった。



君に伝えたくてしょうがなかった。



君を思う気持ちで後悔して

前に進めなくなる事をしたくなかった。





それに…

嫌だった。



君が幸せなのは僕も嬉しけれど、

だけど、君があの人を想う

綺麗な横顔を見るのが嫌だった。





奪い去ってしまいたい。



良い人だっていう僕の姿を破り捨てて。





君が彼への想いを僕に伝える。



聞きたくないから



キスで君の口を塞ぎたくなる。





君が僕にはサヨナラと手を振り、

そして、彼の元へと行ってしまう。



行かしたくないから



君を強く抱き締めて離したくない。





それでも君の気持ちが欲しいから、



そんな事出来やしない。

そんな事出来やしない。





だけど、君が寂しいならすぐに行くよ。

彼が埋めれないものを

僕で埋めてもいいよ。



君が笑顔になりたいなら

僕がおどけてみせるよ。



少しの悪戯の愛だって

僕はかまわないよ。

それなら、いつか君が僕を選ぶように

僕は君を想い続けて待ってるよ。





冬の日暮れ時

薄暗い街の灯りは

やけに輝いて見せた。

今年は雪が降るのかな?

少しだけ吐息が白くなって

目の前で消えた。





ふと立ち止まり、ただ想うことは





こんなにも、君が好きということ。











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